バックアップリング
Oリング
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Oリング
使用方法
(1)線径の選定
図-1にOリング線径と圧縮永久歪の関係を示します。このように圧縮率を一定にした場合は、線径の太いほうが永久歪が小さくなりますので、太い線径のOリングをお使いになる方が、安定した密封性を得ることができます。特に運動用に使用する場合には、線径の太いものの方が、ねじれ防止に効果があります。

[図-1]



(2)高圧時の使用
Oリングは、材料の圧縮率によって密封機能を発揮しており、さらに密封流体の圧力によってセルフシールの効果も発揮します。したがって、原理的には圧力の限界は考えられないわけですが、実際にはOリングの使用個所には、必ずすきまが生じ密封対象流体の圧力によって,そこにOリングが食い込んで機能が維持できなくなります。
したがって、実際のリングの耐圧性は材料の機械的強度(代表値として:硬さ)とすきまの関係により定まります。その関係を13頁の図−8に示します。図−8によって、圧力あるいはすきまが限界を出るような場合には、バックアップリングの併用をおすすめいたします。
バックアップリングは両方から圧力のかかる場合、Oリングの両側に装着し、一方向から圧力のかかる場合、圧力と反対側に1個装着します。バックアップリングの形状にはエンドレス、バイアスカット、スパイラルの3種類があり、使用上の効果からはエンドレスが最も優れていますが、装着の点からはバイアスカット、スパイラルの方が便利です。
[図-8] 

(3)用途別使用

■円筒面固定用

JIS規格のOリング及びみぞ寸法を使用する場合でも、寸法の許容差の組合せによっては、図−3のようにみぞ内径部にたるみが発生し、Oリングがかみ込まれる恐れがありますので、十分注意して組み込む必要があります。
これを防ぐために、内径が比較的大きい(φ150以上)場合には1ランク下のOリングを使用しても差し支えありません。
■平面固定用
●平面固定用は、図-4のごとく内圧がかかる場合(a)と外圧がかかる場合(b)の二つに分類されます。内圧用(a)の場合はOリング外径をDに合わせることを原則とします。
つぶし率は通常装着上の問題がないため、圧力によるボルトの伸び、フランジ面のひずみを考慮し、円筒面固定用より大きくとっています。(c)の場合のように壁を付けない場合には、圧力の変動によって磨耗または脱落することがありますので、ご使用にならないでください。



●内径が比較的大きい(φ150以上)で、線径が細い(φ3以下)場合、図-5の様にOリングが飛び出し、締め付けるとOリングの一部が切り取られる場合がありますので、飛び出し防止のためなるべく線径の太いものを使用してください。

●内圧用として使用する場合、D寸法の比較的小さい範囲(約φ30以下)においては、装着上不具合が生じることがありますので、D寸法を若干(約0.2〜0.3mm)大きくとると便利です。


■真空フランジ用
Oリングを真空機器に使用する場合、一般の油圧用にくらべ、次の点で注意が必要です。
●真空機器の場合は、期待が密封対象となりますので、液体にくらべ接触面のすきまから漏れやすくなります。したがって特に接触部の表面粗さには十分ご注意ください。
●真空度にあったゴム材料を選定しないと、ゴムの中をガス分子が透過したり、ゴム材料の表面から添加剤が発散して、真空度を保持できなくなりますので、表-3により、ゴム材料を選定してください。[表-3]

■三角みぞ用
機器の簡略化から、三角みぞが使用されることがありますが、三角みぞは図-6のように、三方向からOリングをつぶすことになり、Oリングの圧縮永久歪が比較的大きくなります。
使用方法は図-6のようにし、D、d寸法は、寸法表中のみぞ部寸法D、dの値に準じてください。また、G寸法は1.3〜1.4W(W:Oリング線径)にとってください。


■空圧運動用
●使用リング
JIS B・2401 PシリーズのOリング(1種A)を推奨します。

●使用方法
イ)給油方式を取る場合
・ピストンシールはOリング1個でも使用できますが、耐久性、シール性を考慮した場合2個使いを推奨します。
・ロッドシールはOリング1個及び、ダストシールの併用を推奨します。なお、Oリングとダストシールの間にグリースを塗布して下さい。
ロ)無給油方式を取る場合
・ピストンシールはOリングを2個使用し、Oリングの間に潤滑剤としてグリースを塗布して下さい。
・ロッドシールは給油方式の使い方に準じてください。

●注意事項
イ)溝寸法はJISシリーズ寸法表に準じてください。仕上げ等については13頁の表5及び表7をご参照ください。ピストンシールとして、Oリング2個使用する場合は図-7の寸法にして下さい。

ロ)潤滑剤はクリューバの「SEALUB-S1」か、リチウム石けん基ちょう度2号のグリースを使用してください。塗布方法はOリングとOリングの間、またはOリングとダストシールの間を埋めるよう、充分に塗布して下さい。
ハ)低摩擦運動用に使用する場合は、溝寸法を変更する必要がありますので別途江東化工にご相談ください。


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